春を迎えた 平安郷の建設
大弥勒御尊像の御経綸が進む 土の聖地平安郷の和の働き

シダレザクラ 樹齢は推定100年程度
昭和40年ごろ、苑内に生えていた実生のサクラを移植したものと伝えられている。
平成三十一年二月十五日、平安郷春秋庵に大弥勒御尊が再奉斎されました。奇しくもこの日、旧暦ではお釈迦様が亡くなられた日であり、聖徳太子が二歳の時、東の空へ向かって合唱し「南無佛」と唱え、御手に仏舎利が出現された日であります。明主様は、昭和二十五年八月の御講話で、「神様のやられること、計画は非常に深く絶対判らぬ。経綸は最高の神たる国常立尊様でも判らぬと仰せられる。経綸の主体は大弥勒の神で、この神が経綸の中心である。」と、お説きになられました(岡田茂吉全集 講話篇 三巻 三五三頁 )。
大弥勒御尊は昭和七年の春にご揮毫になられ、この御尊像だけは観音、如来などの仏名はお付けになられませんでした。
明主様は昭和二十五年に当時の五六七大教会の小田原別院にこのご神体を御奉斎なされ、「箱根は五、熱海は六、小田原は七」とお説きになられ、五六七の型を示されました。その後、明主様は平安郷を七の聖地、土の経綸としてお定めになられました。
そして平成六年六月六日、春秋庵に七の型として御奉斎されました。翌年にはブラジル聖地の竣工、翌々年はタイ聖地を竣工し世界中に教線が広がった事実は、私たちに大弥勒様のお働きを証としてお教えくださいました。現在、春秋庵の大弥勒様の隣の間には、御光筆「萬教帰一」、「大和心」が掛けられ、部屋の中心には聖徳太子二歳像が居られます。和の聖地として平安郷から世界平和の御経綸が進んで行く証と推察されます。
平安郷では三代教主様の「平安郷建設は土の経綸、和の聖地」というお言葉を受け「大和心の会」が発足いたしました。そして明主様信仰をなされている他団体と共に信仰を深めております。地上天国建設に向け心ひとつにと、萬教帰一の型が許されています。今年二月七日、平安郷月次祭の後、春秋庵の御神前で、「大和心の会」の二団体へ大弥勒御尊像をご下付させていただきました。世界平和と人々の幸せとを願い、聖地平安郷建設の御経綸の中で共に明主様にお使い頂けることを祈念させていただきます。
※募集事項のお申込みは、各拠点から事務センターを通してお願いします。
平安郷建設奉仕隊の募集
二泊三日の奉仕隊を募集いたします。庭木の手入れや木竹工芸、苔庭手入れなどです。一泊二日や日帰り奉仕をご希望の方もご相談ください。
- 4月 11日 ~ 13日
- 5月 16日 ~ 18日
- 6月 20日 ~ 22日
- 7月 11日 ~ 13日
- 9月 26日 ~ 28日
- 10月 3日 ~ 5日
- 11月 21日 ~ 23日
- 12月 19日 ~ 21日
平安郷修養会の募集
一泊二日の平安郷修養会を行います。平安郷庭苑や建造物の学び、お茶を楽しみ、そして明主様とのご面会を通して神様中心の信仰をご一緒に学びましょう。
- 第一回 5月20日 21日
- 第二回 6月28日 29日
- 第三回 7月 8日 9日
- 第四回 9月16日 17日
- 第五回 10月18日 19日
- 第六回 11月 11日 12日
春の特別公開受入奉仕募集
3月26 日~ 30日、4月3日~5日の8日間、桜の開花に合わせた「春の一般公開」を行います。この受入の奉仕を募集しております。皆さまの言葉で、平安郷の魅力や明主様の願いを一般の方々にお伝えさせて頂きましょう。
岡田茂吉記念館「春の展示」
3月25日(火)~4月7日(月) 「春の展示」を開催いたします。
【主な展示内容】
- 展示室 御光筆「真善美」「歓天喜地(かんてんきち)」「神聖境(しんせいきょう)」「寿」等
- 展示ロビー 明主様紹介パネル「嵯峨・広沢にこがれて」
- 展望フロア 神仙郷の国の名勝指定を受け、三聖地紹介
- ギャラリー 立教90周年を祝して-開教のころ
明主様へご報告されたみなさまの声
- 平安郷聖地建設の報告を感謝祭でさせて頂き、感謝でいっぱいです。うきうき気分になりご奉仕も楽しくさせて頂き、今後も楽しくさせていただきたいと思います。(H・М愛知)
- ここでの気付きを愛知に持ち帰り一つでも多くを伝えていきたいと思います。(S・H愛知)
- この一年も地上天国建設の御用に私の霊線の繋がる方々や御先祖様と共に明主様の御心のままにお使いくださいませ。ありがとうございます。(S・Y滋賀)
- 朝、庭苑を歩いているだけで心身共に浄められました。今年もたくさんの方々とご奉仕に来させていただきたいと強く思いました。(N・H愛知)
- 平安郷月次祭で、み教え拝読のご奉仕をさせていただきました。緊張の中でもワクワクが蘇り、楽しむ事が出来ました。寒さもあり拝読後震えがとまりませんでしたが晴れ晴れしたすがすがしい気持ちになりました。素晴らしい機会を頂き感謝いたします。ありがとうございました。(О・Y愛知)
コバちゃんのひとりごと
春今し 酣の今日嵐山の 桜狩るべう杖引きにける
はるいまし たけなわのきょうらんざんの さくらかるびょうつえひきにける
このお歌は、明主様が昭和二十八年の四月、春秋庵に初めてお泊りになった時に詠まれたものです。この御巡教に先立って「四月八日はお釈迦さんの誕生日ですが、この日に私は京都に行くことになっています。別にそういう意味でなくても、去年も一昨年も桜の花時分を見なかったので、今年は桜の咲く時分にと思ったのです。それに嵯峨の近所には桜が多いそうです。昔から『嵯峨の花見』ということを言われているくらいですから。それに間に合うようにと思って、七日まで面会ですから、次の日に行くとすると八日になりますが、よく考えてみるとお釈迦さんの誕生日になるので、やっぱり大いに意味があるのです…。『嵯峨や御室の花盛り』と言って、やっぱり桜が仏です。」(昭和二十八年四月四日)と仰り、花見も兼ねて京都に来られたようです。
平安郷のさくら
シダレザクラ
広庭にあるの三本垂れです。枝がやわらかく枝垂れる桜の総称です。エドヒガンの系統が多く、品種もさまざまです。ベニシダレなども有名です。開花時期は三月下旬~四月にかけてです。京都府の府花に指定され、円山公園のギオンシダレは特に有名で、今の桜は二代目で、三代目が二条駅東口前や平安郷の広庭で観られます。
エドヒガンザクラ
桜の野生種で彼岸ごろに葉より先に花が咲きます。桜の中では非常に長寿の種で、樹齢一五〇〇年を超える淡墨桜は有名です。
ヤエベニシダレ
上茶屋周辺にあります。その名の通り、花が八重咲きで濃い紅色をしたシダレザクラです。花期は他の桜と比べてやや遅く、京都では四月中旬頃です。明治時代、仙台市長の遠藤庸治氏が市内で増やしたので「遠藤桜」あるいは「仙台小桜」とも呼ばれています。平安神宮にも献上されました。
ソメイヨシノ
参道から楠風荘前にかけて多く見られます。江戸末期から明治初期に、東京の染井村で日本原産種の交配で生まれました。この桜は枝の接ぎ木なので種ができず、花に蜜が出ないので鳥も昆虫も来ません。しかも元は枝なので、大きな木でもいっぺんに枯れて折れます。現在の開花宣言はこの桜が基準です。
ヤマザクラ
ショウブ池周辺にあります。日本の野生種で、和歌にも数多く詠まれています。寿命は長く、葉芽と花が同時に開きます。開花は三月下旬から四月上旬頃です。新芽から開きかけた若い葉の色に特色があり、新芽の色によって赤芽、茶芽、黄芽、青芽(緑芽)などに分けられます。